抑制というのは、意識内容を意識的に前意識に押し込めようとすることをいいます。 具体的には、治療や介護が必要な高齢者などの行動を、次のように本人の同意なしに外的に制限することで、高齢者虐待の1つといえます。 ■ひもで体をベッドや椅子に縛る身体拘束 ■個室などに外からカギを掛けて出られなくするもの ■向精神薬などの薬物によって行動の自由を奪うもの...など なお、抑制は、一般的には精神分析用語として用いられます。
抑制は、次のような弊害を生み出します。 ■身体機能の低下 ■拘縮やじょく瘡の発生 ■せん妄や興奮の惹起 ■精神機能の低下 ■認知症の進行...など なお、かつては、看護・介護体制の不備から黙認されていましたが、2000年にスタートした介護保険では身体拘束が原則禁止となりました。